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岩手山山頂付近で火山性地震が一時的に増加 噴火警戒レベルは変わらず「2」 今後の火山活動に注意(岩手県)



岩手山の頂上付近で3日未明から火山性の地震が一時的に増えています。仙台管区気象台は今後の火山活動に注意するよう呼び掛けています。

気象台によりますと、3日午前1時ごろから岩手山の頂上付近のごく浅い場所が震源の火山性地震が増えていて、午前10時までに41回観測しました。

午前5時にはマグニチュード2.9の火山性地震が起こり、八幡平市田頭で震度2を観測。人が揺れを感じる火山性地震は、2004年8月以来およそ21年ぶりだということです。

しかし、さらなる地殻変動や特別な異常はこれまでに認められていません。

気象台は、噴火警戒レベルを2に保ちつつ、地元自治体などが禁止した地域に入らないよう呼び掛けています。

岩手山は、例年ならあと1か月で山開きを迎えますが、去年10月から、全ての登山道が封鎖されて、山に入ることができないままです。

3日の火山検討会で、座長を務める岩手大学の齋藤徳美名誉教授は、「岩手山の火山活動はまだ続いているが、山のひずみは一部で鈍化しているように見受けられる。去年夏からの火山活動に『低下の兆しがある』と言えるが、注意はまだ必要」などと結論付けました。

(06/03 18:43 テレビ岩手)

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