■【戦後80年】戦没者追悼式 叔父を亡くした遺族「平和の大切さを常に継承」決意 岩手・盛岡市(岩手県)
2025年で「戦後80年」です。岩手県盛岡市の戦没者追悼式で7月23日、遺族の代表は「インドネシアの島に1万人以上の兵士が送られ、帰還できたのはわずか88人だった」と語り、平和の尊さを訴えました。
「黙とう」
2025年で71回目を迎えた盛岡市の戦没者追悼式には、遺族など144人が参列しました。
式では、1944年7月に叔父・四郎吉さんをインドネシアで亡くした佐々木章一さんが、遺族を代表して追悼のことばを述べました。
佐々木章一さん(80)
「ビアク島には約1万2000人の兵士が送られ、帰還できたのは88人と知りました。胸に迫る思いに涙し、平和の大切さを常に継承していかなければならないと決意するものであります」
盛岡市の戦没者は3581人。戦後80年を迎えた今も、遺族は戦争の記憶を風化させまいと誓っています。
盛岡市の空襲を経験した工藤新悦さん(88)
「同級生が教室の中で泣いているわけ、家焼かれたって。消せないんだね、そういう記憶っていうのは。後世に残すように頑張らなければならないというのが、今の私たちの考えであるし」
参列した遺族は、献花を行い戦没者の冥福を祈るとともに、平和への誓いを改めて胸に刻んでいました。
(07/23 17:36 テレビ岩手)
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