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国の名勝・猊鼻渓 23歳新人船頭デビュー 岩手・一関市 (岩手県)



 一関市東山町の国の名勝・猊鼻渓はことし、名勝に指定されてから100周年を迎えます。この中、観光客に人気の舟下りで7月、新人の船頭がデビューしました。

 高さ50メートルを超える石灰岩の渓谷が続く一関市東山町の猊鼻渓です。
1925年・大正14年10月8日に、県内第一号となる国の名勝に指定されてから、ことしで100周年を迎えます。

 この記念の年に船頭としてデビューしたのは、宮城県栗原市出身の菅原颯斗さん23歳です。

新人船頭 菅原颯斗さん(23)
「最初は緊張していたけれど、慣れてきて、どうすればみなさんに和んでもらえるか意識している」

 菅原さんは高校卒業後、宮城県内で畜産の仕事に就いていましたが、去年8月、初めて舟下りを体験したとき、猊鼻渓の景色と船頭たちの個性あふれる姿に心を打たれたそうです。

 その後、半年余りで10回以上利用する常連客となり、ことし4月、げいび観光センターに船頭見習いとして入社。研修を重ねて6月の試験に合格し、7月、船頭としてデビューしました。

♪げいび追分

新人船頭 菅原颯斗さん(23)
「自分の個性を生かした案内ができていると実感していて、毎日おもしろい」Q、自分の個性・強みとは?「強みはなまりと唄ですね。親の影響でこの話し方になり、直せないんです。小中高とこれで通してました」

乗客(愛知県から)
「(案内が)すごくわかりやすくてユーモアもあって、とてもよかった。貫禄もあって…あ!唄がとても上手で聴き入りました」

 仕事に対して一生懸命に取り組む姿勢が、先輩から高く評価されている菅原さん。理想とする船頭像は?

新人船頭 菅原颯斗さん(23)
「理想の船頭像…案内もそうだけれど、みなさんに楽しんでもらえるように、目配りができる船頭になりたい」

 猊鼻渓舟下りが好きすぎる新人船頭の菅原颯斗さん。一人前を目指して精進を続けます。

(07/22 18:50 テレビ岩手)

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