■山林火災で被災した建物 公費で解体始まる 最後の避難所も閉鎖(岩手県)
生活の再建に向けて新たな一歩です。ことし2月に大規模な山林火災が発生した大船渡市では、被災した建物の「公費解体」が30日から始まりました。
成田記者 「山林火災の発生から3か月。被害の大きかった三陸町綾里でも、重機を使った作業が始まりました」
半壊以上の被災した建物について、市が所有者に代わって解体・撤去する「公費解体」。特に被害の大きかった大船渡市三陸町綾里の港地区と赤崎町の外口地区で、30日から作業が始まりました。
このうち、港地区では、建物の解体に先立ち、重機を使ってがれきをまとめる作業が、午後1時頃から行われました。今後、災害廃棄物は分別した上で市の内外の処理施設に運ばれます。
市によりますと、被害状況のデータなどから災害廃棄物の量は、およそ6700トンと推計され、年内の作業完了を目指しています。
大船渡市市民環境課 佐々木英紀さん
「被災された皆様が1日でも早く再建に向けて踏み出せるよう、徐々にスピードアップをはかりながら、 撤去作業を進めてまいりたいと 思っております」
今回の山林火災では、住宅を含む226棟の建物が被害を受け、公費解体については5月12日現在、160棟の申請が出されています。
一方、市内立根町の多目的施設「福祉の里センター」では、唯一残されていた避難所が30日閉鎖されました。
市内では、一時、最大で12か所の避難所にあわせて1249人が身を寄せていましたが、これですべての避難所が閉鎖されたことになります。
(05/30 18:40 テレビ岩手)
・TOP
Copyright(C)NNN(Nippon News Network)