■学びと休暇を両立「スタディケーション」東京の大学生が釜石市へ(岩手県)
学びと休暇を両立する新しいカタチです。東京の大学生が「スタディケーション」の一環で釜石市を訪れました。
5月、大槌町で行われた田植えの体験会。釜石市の酒造会社が行う酒造りを体験をする行事で、市民など120人が参加しました。
その田植え体験会に参加する若者たち。東京の文京学院大学の学生12人です。学生たちは、「study」と「vacation」を組み合わせた取組み「スタディケーション」の一環で釜石市へ2週間滞在します。
松本将汰さん(20)
「遠出も貴重な体験なので、何か新しいことを挑戦したいなと思って」
三川眞知さん(19)
「自然大好きなので、釜石の大自然美に触れたいと思い来ました。何か形に残せるようなもので貢献したいと思います」
2023年から釜石市と文京学院大学が行っている産学官連携プログラム、「スタディケーション」。今年は40人以上の希望者から12人が選ばれました。
学生はオンラインで大学の授業を受けながら、市内の企業でインターンシップや市民との交流を行います。学生の中には、この取り組みを知って入学した学生もいます。
ガイド「東日本大震災でも崩れて修復、復元の形を取ったんですけど」
釜石市の文化財課にインターンに来た学生は、文化財の資料整理の業務のほか、7月、世界遺産登録から10周年を迎える橋野鉄鉱山を訪れ、釜石市の製鉄の歴史や高炉跡など市の職員と地元のガイドに案内してもらい、説明を受けました。
二宮果凛さん(19)
「橋野鉄鉱山、名前だけは聞いてて予備知識もあまりない中で、ガイドの方が実際に話してくれる内容がタブレットを使うとか看板を見るだけじゃなく、現地の人が伝えてくれる情報というのがとても貴重に感じました」
滞在期間は2週間、スタディケーションの終盤には、釜石市の未来のまちづくりを考えるプロジェクトにも参加しました。学生たちの視線から見えた課題について発表しました。
学生
「高校生からインターンシップに参加出来たら、こっちで就職先を検討する機会があるのかな」
「未来の被災地、今後起こりうるであろう被災場所に対しての教訓を伝えられれば、生かせる場」
2年 佐藤結娘さん(19)
「震災の復興を経て今必要な物だったり必要なことだったりが明確に見えてきた感じがあったので、自分たちでも何かできることを探して貢献していきたいなとすごく感じました。これて良かったとすごく思いましたね」
2週間、釜石の生活を楽しみながら学んだ学生たち。7月に大学で成果報告会を行います。市と大学は来年以降もこの取り組みを続ける予定で、釜石で新しい学びのカタチが育っています。
(06/06 18:34 テレビ岩手)
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