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「実際の収穫量は少ない」「やり方を変えないといけない」 コメ「作況指数」の公表廃止に現場の反応は(青森県)



小泉農林水産大臣はコメの収穫量が多いか少ないかを示す指標となっている「作況指数」について公表を廃止する考えを示しました。
現場の反応を取材しました。

★小泉農林水産相
「毎年のおコメの出来不出来を示す指標として、約70年前から毎年秋に実施してきたコメの作況指数の公表を廃止することにしました」

小泉大臣はきょう「作況指数」の公表を廃止し、今後は人工衛星やAIなど精度の高い最新技術を活用した統計を作成する考えを示しました。
作況指数は全国の水田のサンプル調査などから、都道府県ごとに10アールあたりの収穫量を算出し指数化しています。

いつもの年を100とした上で指数に基づいて「不良」「平年並み」「良」などと公表してきましたが、一部の農家や業者などから実感と異なるという声が上がっていました。
作況指数廃止を巡り、JA青森の鹿内組合長は「実感として作況指数よりも実際の収穫量は少ないと思う。コメ不足や価格高騰の一番の原因だと考えている」とコメントしました。

一報を聞いた県内のコメ農家は…。

★五所川原市のコメ農家
「作況指数は全体の収量をとるためには必要だけど、やり方を変えないといけない きめ細かくやらなければ全体の収量は出ない」

小泉大臣は作況指数は近年気候変動などの影響で実態と合わなくなっていると説明し、収穫量調査は精度を高めた上で続けるとしています。


(06/16 20:03 青森放送)

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