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「やってよかったって子どもたちが増えてくれれば」夢を掴んだ元Jリーガー“Mr.ヴァンラーレ”第2の挑戦がスタート! 青森県八戸市(青森県)



昨シーズンで現役を引退したJ3ヴァンラーレ八戸のレジェンドが第二の挑戦です。
正確なキックを武器に17年間チームを支えた新井山祥智さんが子どもたちにサッカーを教えます。


八戸市にあるフットサルコートに現れたのは「ミスター」と呼ばれ愛されてきた元Jリーガーです。

★青森放送 板橋優磨アナウンサー
「何歳になられたんですか」
★Mr.ヴァンラーレ 新井山祥智さん
「40ですよ」

取材前日に40歳の誕生日を迎えた、元ヴァンラーレ八戸のキャプテンで10番・新井山祥智さんは、きのう個人サッカースクールのプレオープン初日を迎えセカンドキャリアをスタートさせました。
五戸町出身の新井山さんは光星高校時代からゲームメーカーとして注目されていました。


県高校サッカー選手権でも10番を背負い活躍。
八戸大学に進学し2008年に入団したのがまだ発足して2年目、当時社会人リーグ2部だったヴァンラーレ八戸でした。
社会人リーグのチームはほとんどの選手が仕事を抱えていて、当時の新井山選手も事務作業とサッカーの巡回指導を行っていました。



サッカーの練習は仕事を終えてからのおよそ2時間。
ハードな日々を支えていたのはJリーグへの憧れでした。

★ヴァンラーレ八戸 新井山祥智キャプテン(当時)
「青森県にJリーグのチームができたらもっと盛り上がっていくと思うので、その土台作りができればいいと思います」



新井山選手は豊富な運動量と正確なキックを武器に、ヴァンラーレ八戸の司令塔として活躍。
チームは2014年にアマチュアトップリーグJFLに昇格しました。

そして2018年には自身のゴールで悲願のJリーグ昇格をたぐり寄せ、青森県初の快挙の立役者となりました。

ヴァンラーレ一筋17年。
八戸の歴史とともに数々のアシストとゴールを記録した新井山選手は昨シーズンで現役を引退しました。

★ヴァンラーレ八戸 新井山祥智選手
「本当に最高のサッカー人生でした ありがとうございました」



★青森放送 板橋優磨アナウンサー
「子どもたちが続々と集まってきましたまもなくスクールがはじまります」

引退から4ヶ月新井山さんが第二の挑戦に選んだのは、子どもたちにサッカーを教えることでした。

★新井山祥智さん
「いきましょう はい!」

初回のきのう集まったのは小学校4年生と5年生の7人。
中にはクラブに所属しておらず、初めてサッカーをする子どももいました。



パスを受けるときに足を動かすことやシュートの際に踏み込む足の角度など技術的な指導を熱心に行いました。

★新井山祥智さん
「パス出したら走って行く 失敗してもいいからしっかり軸足を置いて強く蹴るのをイメージしてください」

すると試合形式の練習で即実践2ゴールと活躍しました。

★八戸から 小学5年生
「2点決められたので嬉しかったです シュートの時は軸足をゴールに向けると(いい)と教わった」

★母親
「ヴァンラーレ見に行ってたので(新井山さんのことは)知っていました 感動ですごくありがたいですね」



★八戸から 小学5年生
(Qきょうの感想は?)
「楽しかった」
(Qどんな選手になりたい?)
「新井山祥智選手みたいな」
(Q新井山選手のすごいところ)
「受けやすいところでトラップして判断を早くして相手の人にパスするところ」

小学生と中学生を対象に試合で実践できるサッカー技術をメインに今月プレスクールを10回実施。
5月上旬から本格始動するということです。

★新井山祥智さん
「自分も県内でずっとサッカーしていていろんな方に教えてもらってここまでやって来られたので、一人でも僕とやってよかったって子どもたちが増えてくれれば一番嬉しいです」

ヴァンラーレ一筋で「ミスター」と呼ばれ愛されてきた新井山祥智さんの第二の挑戦が始まりました。

(04/15 19:05 青森放送)

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