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【市町村別の勝敗】青森県内の国会議員数が『逆転』 今後真価が問われる“立憲” 厳しい審判を受けた“自民” 急速に支持を伸ばした“参政”(青森県)




県内40市町村の結果を色分けしました。
福士さんの得票が多い所は青、滝沢さんは赤で示しています。

福士さんは大票田の青森市や弘前市など津軽を中心に支持を集め、14の市町村で勝利。
一方、滝沢さんは地盤の県南や下北を中心に26の市町村で勝利しました。
ただ勝った場所も差は小さく、都市部の大きな差を埋めることは出来ませんでした。



今回の結果を受け、衆参合わせた県関係の国会議員の数は立憲が4、自民が3と勢力が逆転しました。
非自民勢力が自民の数を上回るのは民主党が政権交代を果たした2009年以来です。



今後の県政界への影響は

立憲は去年の衆院選で1区と3区にも国会議員が誕生し、党勢拡大の足がかりができました。
2区を地盤とする田名部県連代表と合わせ、3人がそれぞれの地域で活動を展開し、既存の政治家像とは異なる新人への期待も高まり、支持が広がりました。
ただ今回は、自民の敵失で勝利したことも否めず、今後真価が問われます。

★立憲民主党県連 田名部匡代代表
「常に風に左右されずに、選挙でしっかり勝ち抜く力を、それぞれが付けていかなければいけない」
「組織づくり、その体制の強化はまだまだ不十分で、いつもそれを課題に挙げていながらも、もう少しこの選挙を総括しながら体制を強化しなければならない」

一方の自民は裏金問題を解決せず、物価高やコメ政策などで場当たり的な対応を繰り返した石破政権の間に支持離れが進み、去年の衆院選に続いて厳しい審判を受けました。
頼みの組織力も、青森3区の足並みの乱れや高齢化などで思うように機能せず、今後の立て直しが急務です。

★自民党県連 津島淳会長
「わが党のあり方自体が否定されたと受け止めています。政策もそうです、党のガバナンスもそうです」
「青森県連がどうだとか個別の話は抜きにして、もう1回自民党を根本から見つめ直す、作り直す」

そして今回、急速に支持を伸ばした参政は、自民支持層などからも保守票を奪い、今後の各種選挙への影響が注目されます。

衆参ともに自公が少数になったことで今後の政局は不透明ですが、当選した福士さんには訴え続けた現場主義を実践し、県民の声をしっかり国政に届けて欲しいと思います。


(07/21 19:11 青森放送)

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