■【ひっそり】季節のうつろいを伝える「里山の巨木」の新緑を青森県階上町で訪ねてみたら…【意外と身近】(青森県)
優しい緑に包まれた県内の新緑の名所を探る旅です。
3回目は身近な場所にひっそりたたずむ里山の巨木を階上町に訪ねました。
★はしかみ売込隊 伊藤武男会長
「階上町は巨木の町ですので、巨木をメインに新緑をご紹介したいと思います」
階上岳のふもと階上町の赤保内地区。
案内してくれたのは地元・階上町で巨木ツアーを企画する住民グループ「はしかみ売込隊」の伊藤武男 会長です。
★はしかみ売込隊 伊藤武男会長
「こちらが茨島のトチノキでございます」
推定樹齢850年、高さおよそ28メートル、幹周りおよそ7メートルと、県内最大級の巨木で県の天然記念物に指定されている「茨島のトチノキ」は、小さな花を咲かせ始めています。
★はしかみ売込隊 伊藤武男会長
「高いところで花が咲くものですから、見上げて双眼鏡でもあれば見られるのですけれど、これは足元で花が開いていますから近くで見られるというのがすばらしいと思います」
そばには童話に登場するようなイチイの林が。
★はしかみ売込隊 伊藤武男会長
「(イチイの)枝が伸びていって重さで垂れ下がって、そしてトンネル状態になっているんですよ」
次に訪れたのは車で数分の距離にある角柄折地区。
★はしかみ売込隊 伊藤武男会長
「これは(サイカチの中で)国内で第3位という幹の太さです。6.4メートルの太さがありまして、樹高はおよそ15メートル推定樹齢800年」
国内最大級の平のサイカチは、かつての落雷で幹の一部が空洞になっていましたが、手入れを重ねて木の勢いは回復しました。
★はしかみ売込隊 伊藤武男会長
「(ガイドの)本を作って巨木巡りをはじめて、3年くらいしたら元気が出てきた。みんなで見に来るから、この元気を出したということですよ。木も分かるんでしょうね」
同じ地区にひっそりと隠れた巨木もあると聞き、伊藤さんに案内してもらいました。
所有者の家の庭先を通るため、ガイドの同行が必要な「蜻家のアサダ」です。
★はしかみ売込隊 伊藤武男会長
「ちょうど新緑が出たばっかりですので、これから花が咲くのですけれども」
「これだけの大きさは大変国内でも貴重な木で、幹周りの太さ(4.3メートル)から言って(アサダの中では)国内第2位です」
巨木巡りの合い間に、階上岳の登山口にある「フォレストピア階上」に立ち寄りました。
人気は地元産の食材を使ったジェラートです。
濃厚ミルクやいちごなど、いつも十数種類を用意し、登山客や観光客を出迎えています。
★フォレストピア階上 清水頭歩店長
「基本的にはすべてのジェラートで階上産のミルクをベースにしています」
「なるべく地元産のものを使用して、その時期その時期でおいしいものをジェラートにして提供しているという形をとらせていただいています」
階上岳のふもとでは、里山の巨木が季節のうつろいを伝えています。
★はしかみ売込隊 伊藤武男会長
「新緑が出て夏場に緑が盛んになって、秋になると黄色いみどり、赤いみどり、茶色いみどり、紅葉したみどりも私たちは大好きなんですよ」
「子どもたちにもその辺を気がついていただいて、この階上の巨木を守っていければなと思うんですけれどもね」
山の奥に行かないと見られない、巨木が身近な場所にある階上町。
地元ガイドの案内で訪ねてみてはいかがでしょうか。
(05/27 19:25 青森放送)
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