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【速報】弘前市名誉市民候補者にホンダジェットの生みの親・藤野道格さん(青森県)



弘前市の名誉市民にホンダジェットの生みの親・藤野道格さんが選ばれる見通しとなりました。
市が6月の定例市議会に提案し、同意を得られれば正式に決定するということです。
ホンダジェットは「空飛ぶクルマ」とも称された小型ビジネスジェット機で、最初の試験機、技術実証機が三沢市の三沢航空科学館に展示されています。


■弘前市名誉市民候補者
藤野道格(ふじの みちまさ)(64)
職業:航空機設計者
居住地・米国ノースカロライナ州

■事績内容
藤野さんは、小学2年生から高校3年生までを弘前で過ごしました。(弘前大学教育学部附属小・中学校、弘前高校出身)
東京大学工学部航空宇宙科を卒業、米国勤務して業務に就きました。
本田技研工業株式会社入社。本田技術研究所基礎技術研究センターに配属され、航空機の構想設計を行いました。
将来的にどこへでも離着陸可能な小型軽飛行機が、移動手段の選択肢として多く用いられると見越し、それまでの固定翼機とヘリコプターの利点を活かし、小型で、効率がよく、静かで経済的であるという全く新しい空力配置を用いた小型飛行機「ホンダジェット」を発案、基本設計を行いました。
同機の実機の研究開発が始まるにあたり、米国法人であるホンダエアクラフトカンパニー社設立に当たって米国に赴任し、社長として開発の指揮を執りました。
その後、ホンダエアクラフトカンパニー社の社長兼CEOに就任し、同機の型式証明取得から量産、市販化を実現、全世界の販路とサービスネットワークを構築し、事業化を成功させております。
これらの功績が評価され、日本人として初めてAIAA(米国航空宇宙学会)のエアクラフト・デザイン・アワードを受賞したほか、SAEインターナショナル、ICAS(国際航空科学会議)の航空宇宙イノベーション賞、航空機設計・開発・運用に関連する数々の賞を受賞されております。
これらの賞は、航空業界のみならず、交通運輸、産業、経済など様々な業界を対象にしたものであり、その功績がいかに大きなものであるかを示しています。

■主な表彰等年・表彰内容
2012年 AIAAエアクラフト・デザイン・アワード
2013年 SAEテクノロジー・イノベーション賞
2014年 ICAS航空イノベーション賞
2015年 リビング・レジェンド・オブ・アビエーション・アワード
2016年 AIAAリード賞
2021年 エルマー・A・スぺリー賞
2024年 ダニエル・グッゲンハイム・メダル


(04/21 11:04 青森放送)

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