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【独自】「このまま続けば最悪の状況が…」田んぼが“干上がる” 水位十分なのにダムから出る水が減少…なぜ? 青森県七戸町(青森県)



稲が穂を出す出穂期を迎えた田んぼに水が足りていません。
七戸町で一部の田んぼが干上がり、農家が心配していました。

★七戸町のコメ農家 天間正大さん
「中干しが終わって本当は出穂開花期で水がたっぷり入ってなきゃご覧のとおり、中干しのあとみたいにまったく水がない状況です」
「ちょっとひどい 近年まれに見る」

七戸町道ノ上のコメ農家 天間正大さんの田んぼです。
本来であれば稲が穂をだす出穂期を迎え、水を張っている時期に入っています。
しかし1週間前から水路に水がなくなり、田んぼに水をためることができずヒビが入っているところもあります。

★七戸町のコメ農家 天間正大さん
「自分の努力ではどうしようもないので歯がゆいところもあるけれども、これで収量が落ちなければねせっかくコメの値段がよくなってっていうときに…」

原因として考えられるのは農業用水として引いている天間ダムからの水の減少です。
県によりますと、きのう現在ダムの水位は過去10年間で比較すると99.7パーセントです。
この時期としては十分な水の量ですが、何らかの原因でダムから出る水が少ないということです。

また支流の川も雨が降っていないため少ない状態で、十分な水量が確保できないのも原因のひとつと考えられています。
この影響で七戸町の天間林地区ほぼ全体で、先週から水が足りない状態です。
出穂期に水がないと穂に実が入らない可能性もあります。

★七戸町のコメ農家 天間正大さん
「このまま1週間続けば稲の生育が止まって最後は枯れて死んでしまうという最悪の状況が予想されます」

県はきょう国からポンプ2台を借りて水を流します。
あすにはポンプ車1台加えて流す水の量を増やします。
天間林土地改良区は、あさってから2つの地区に分けて水を送りこむ番水制を敷いて対応します。


(07/25 19:58 青森放送)

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