■「さほど大きな効果は見られない」備蓄米の販売開始で価格への影響は?青森県内に来る量は“さらに少ない”(青森県)
政府が放出した「備蓄米」の販売が県内の一部の小売店で始まりました。
コメの価格に影響しているのか売り場や専門家を取材しました。
★青森放送 能代谷俊朗記者
「県内でもようやく備蓄米が出回り始めています こちらの店ではきょうから販売が始まりました」
こちらのドラッグストアでは「備蓄米」がブレンドされた5キロ入りのコメ10袋がきょう入荷してきました。
★青森放送 能代谷俊朗記者
「コメ袋には複数原料米と書かれています 特に備蓄米という表記は見当たりません」
価格は税込み3,434円です。
売り場の県産米は5キロ入り3,700円前後と「備蓄米」は300円ほど安く売られています。
「備蓄米」に買い物客の反応は…。
★買い物客
「安い方が良いわね」
「何でも良いわね おいしければ安くておいしければ」
「いずれ買ってみます」
「(思っていたよりも)安くはないですね」
「前の値段が(頭に)あるので備蓄米だというのはそんなに(無いです)」
★ハッピー・ドラッグ青森旭町通店 砂原大佑 店長
「(Q備蓄米が出回りコメの価格は下がった?)今のところ特にないですね」
「複数のコメをブレンドして作ったコメですので、ほかのコメと比べてそん色はないのでおいしくいただけます」
店によりますと去年4月「まっしぐら」の店頭価格は5キロ入りで税込み1,877円でしたが、仕入れ価格の上昇で去年10月には一気に3,000円台に。
その後も上昇が続きました。
政府はこれまでに4,000トンの備蓄米を集荷業者に引き渡しています。
今後価格は下がるのか。
農産物の流通に詳しい専門家は…。
★弘前大学農学生命科学部 石塚哉史 教授
「なにぶん備蓄米で放出する量が限定された量ですよね 日本全体の流通量から見たら桁違いに少ないですし、県内に来るのはさらに少ないので」
「一時的には備蓄米の影響を受けて少し市場に影響があるのかもしれませんが、中長期的に見ればさほど大きな効果は見られないと想定しています」
政府は7月まで毎月備蓄米を放出するとしていますが、価格の低下につながるかは依然不透明な状況です。
(04/18 20:07 青森放送)
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