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有権者は何を願い1票を投じたのか? 専門家は「積極的な支持というよりは敵失という側面もあったのではないか」と分析【2025参議院選挙・青森】(青森県)



選挙担当の能代谷記者とお伝えします。
出口調査からはどんなことが見えてきましたか?


こちらは県内の有権者のふだんの支持政党を示したもので、赤が自民です。
自民を支持する人は3年前と比べて17%以上減りました。
石破政権の間に自民離れが進み、ほかの政党に流れているとみています。

今回立憲の福士さんは政権批判票の一定の受け皿となりましたが、立憲の支持自体は微増に留まっています。
自民が減った分、今回全国で躍進した参政や国民民主など新しい政党の支持が青森でも増えていて、保守層の一部が流れていることが見てとれます。

では実際今回、有権者は何を願い1票を投じたのでしょうか。

★県民
「今の自民党は信用が無いと思う 裏金問題があるから、先にあれを叩かなければだめだと思う」
「時代が変わった方がいいのではと思って」
「減税が1番良いのかどうかという事を含め、議論していくことが大事だと思いますので、そこに期待しています」
「結婚したいとか子供を産んで育てたいっていう方が増えるような、そんな青森市になって青森になったらなと思いました」

選挙戦では物価高に加えコメ政策が大きな争点となりました。
農家は。

★コメ農家
「どんどん政党関係なく農家の人に良くやってくれる方に応援したいと思っています」
「肥料とか高いからね いくら一生懸命やったって追いつかないから」
「農家としてはやっぱり安定した収入というのが1番継続して仕事に取り組めると」




こちらは投票した人が重視した政策です。
「物価高騰・経済政策」が半数以上を占め、圧倒的に多くなりました。
続いて「年金・社会保障政策」「子ども政策」と身近なものが多くなっています。

専門家は選挙結果について次のように話しています。

★弘前大学 教育学部 蒔田純准教授
「自民党に対する不満、これまでの政権の枠組みではダメなんだという、そういった県民の思いが如実に表れたそういった結果だったと思います。
これは反面、立憲民主党の福士さんが当選しましたが、必ずしも積極的な支持というよりは、敵失という側面もあったのではないかなと。
そういったことを踏まえて、勝った野党にはこれからは政権担当能力、説明能力が問われる」


(07/21 19:11 青森放送)

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