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「高速船の検査費用補助は不平等」新上五島町の補助金巡る住民訴訟 住民ら原告の請求棄却《長崎》(長崎県)




五島産業汽船が運航する高速船の検査費用の一部を新上五島町が補助したのは違法だとして、町長に対し約6000万円の賠償を求めた住民訴訟で、長崎地裁は住民ら原告の請求を棄却しました。

訴えを起こしていたのは、九州商船の関連会社と新上五島町の住民7人です。

五島産業汽船は、町が所有する高速船「びっぐあーす」を指定管理者として運航し、一方の九州商船は競合航路を運航しています。

訴状などによりますと「びっぐあーす」の検査費用の補助について、新上五島町は2020年の定期検査時に “今回限り” としていましたが、その後、契約を変更。

2023年の検査でも約6000万円を支出していて、原告はこの支出は公益上の必要性がなく、競合する九州商船を不平等に扱うものだとして、町長に対し賠償するよう求めていました。

4月22日の判決で長崎地裁は「契約は重要な航路を機能させるという公益上の必要からされたもので、裁量権の逸脱や濫用があるとは認められない」などとして、原告の請求を退けました。

原告の代理人弁護士によると、福岡高裁に控訴する方針だということです。

(04/22 18:59 長崎国際テレビ)

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