■“長崎の女傑” 大浦慶の功績たどるシンポジウム開催 茶貿易の実態に迫った論文の表彰も《長崎》(長崎県)
江戸時代末期の長崎の女性商人・大浦 慶の功績をたどる取り組みです。
命日である4月13日に合わせ、長崎市でシンポジウムが開かれ、約150人が参加しました。
(長崎外国語大学 姫野 順一 前学長)
「日本の茶の輸出が認められることを、丹念に抽出されて論文にした。お慶さんの周辺の茶貿易もクリアになった」
出島メッセ長崎で開かれた「大浦 慶シンポジウム」。
没後140年にあたる去年に続き、2回目の開催です。
江戸時代末期の長崎の女性商人、大浦 慶。
日本茶をアメリカ向けに約9トン輸出するなど、海外への本格輸出をはじめたほか、
坂本 龍馬ら、幕末の志士を支援していたとされ ”長崎の女傑” と言われていますが、その功績を裏付ける客観的な史料は少ないとされています。
研究を深めようと募集した論文の表彰式も行われ、銀賞を受賞したオランダ生まれのルディ・トートさんは、オランダの資料から “幕末の日本茶の貿易記録” などを見つけ出し、論文を執筆。
大浦 慶が直接取引に関わった記述の発見には至りませんでしたが、当時の茶貿易の実態に迫ったと評価されました。
シンポジウムでは、現代にも生かすことができる大浦 慶の開拓精神について有識者らが意見を交わしました。
(銀賞 ルディ・トートさん)
「大浦 慶さんが茶の輸出を見つけたように今の若い人たちにもなにか普通の人には見つからないようなことを見つけてほしい」
(小説家 馳月 基矢さん)
「新しいことはアップデートしつつ、古いものに凝り固まってはいけないが、昔からやっていて1番いい勉強法はあったりするから、バランスをとっていかなければいけない。大変なことではある」
主催した研究会は、来年以降もイベントなどを実施していきたいとしています。
(04/17 13:00 長崎国際テレビ)
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