■新たな施設「魚ん町+」国内最古の団地の一つを“シェアキッチン” “宿泊施設”などにリノベ《長崎》(長崎県)
現存する国内最古の団地の一つ長崎市の「旧魚の町団地」が新たな施設として生まれ変わり、オープニングイベントが開かれました。
マンションなどが立ち並ぶ、長崎市内中心部にたたずむ「旧魚の町団地」。
改修工事を終え、6日に新たな施設「魚ん町+」としてグランドオープンしました。
戦後間もない1949年に完成した「県営 魚の町団地」。
6年前に団地としての役目は終えましたが、貴重な建物であることから、県は保存した上で民間事業者の「ココトト」に、12部屋を貸し出すことを決めました。
(ココトト 伊東 優 代表社員)
「長崎の本当の面白さはいろんな時代のものが蓄積して、町に重厚な時間が流れているようなところが長崎の魅力。何とか未来の人に使われる生きた形として残したいと思った」
1階の2部屋は、食を通じたイベントの開催や飲食営業を目指す人などに有料で貸し出す「シェアキッチン」や「コワーキングスペース」としてリニューアルしました。
(市民)
「平成生まれなので昭和のことはよくわからないが、雰囲気を知られる。実際に見られるのはいい」
(県の担当者)
「ここは戦後すぐにつくられた公営住宅のその当時のまま保存されている部屋」
オープン前日限定で公開されたのは、建設当時に近い状態で保存されている4階の一室。
当時では珍しい、食事をするスペースと寝室とを分けた作りになっています。
イベントには、かつて団地で暮らしていた人の姿も…。
( 団地の元住人)
「みんなが知り合い。お隣りに醤油とか卵を昭和の時代ですけど借りに行ったり普通だった。このまま、これをリノベして皆さんが使えるようになったらいい。場所はいいし」
「魚ん町+」は、12部屋のうち4部屋で事業が始まっていて、さらに2部屋は宿泊施設として、5月中旬頃のオープンを目指しています。
(04/14 06:30 長崎国際テレビ)
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