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止まらない!「コメの価格高騰や品薄状態」“大盛りメニュー”が人気の飲食店の本音は…《長崎》(長崎県)




私たちの家計を圧迫している “コメの価格” についての話題です。

農林水産省は、全国約1000店舗のスーパーで販売された「コメの平均価格」を公表しています。

先月31日から今月6日までに販売された価格が14日に発表され、5キロあたり「4214円」でした。

グラフのように14週連続で値上がりし、統計を始めた2022年以降、最高を更新しています。

去年と同じ時期の価格が「2068円」でしたので、2倍以上の価格になっているんです。

日々のやりくりに苦労している…というご家庭も多いと思いますが、同じくコメの価格高騰に頭を抱えているのが、飲食店です。

“ご飯の大盛り” が人気の、長崎市にある飲食店を取材しました。


長崎市五島町の飲食店「キッチン 政」。

定食や丼を中心に約50種類のメニューを提供しています。


(キッチン 政 M田 繁一 店長)
「若い人や学生にいっぱい食べてもらえるように、コメが特に大盛りになっている。常にコメを炊いているような状態」

人気の「スタミナ野郎丼」のコメの量は、約300グラム。

1日平均20キロほどのコメを使っているそうです。

この店が懸念しているのが…。


(キッチン 政 M田 繁一 店長)
「コメの値段。どうにか落ち着いてもらえないか」


去年の年末ごろから “コメの価格” が上がり続けていると話します。

県内の問屋から国産のコメを仕入れていますが、現在の価格は去年の同じ時期に比べ、約2倍に上がっているということです。

コメだけではなく、ほかの食材や調味料、油なども高騰していることから、去年11月には全てのメニューを、50円値上げして対応に当たっています。

(キッチン 政 M田 繁一 店長)
「値上げはしたが量はそのままなので、気兼ねなくお腹いっぱいになって帰ってもらいたい。
生産者にも頑張ってもらっているので、国の人たちも考えてもらいたい」

高値が続くコメの販売価格を落ち着かせるため、政府が始めたのが備蓄米の放出です。

来週には3回目となる備蓄米放出が予定されているほか、政府は7月まで毎月放出する見通しも示しています。

それでは備蓄米の入荷・販売について県内の動きはどうなっているのでしょうか。

まずイオン九州ですが「今月20日前後に、県内一部の店舗で店頭に並ぶ予定だ」と話しています。

そして生活協同組合ララコープでは、今月中旬、店頭に並ぶ見通しで、販売数量は「ひと家族につき1点になる」ということです。

また、県内で展開している地場スーパーの一つも「今月中に入ってくると思う」と話しています。

さらに、西日本に展開している大手スーパーは「県内の2店舗分として200袋を確保した」と話していますが、入荷時期は不明だということです。

高騰しているコメの販売価格については「この程度の入荷では価格はあまり変わらないのでは」と話しています。

(04/15 18:46 長崎国際テレビ)

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