■【選挙】争点は? “8年ぶり”トップが交代「西海市長選」無所属の新人候補が三つ巴の戦い《長崎》(長崎県)
新人候補の三つ巴となった西海市長選挙は、20日に投票が行われます。
人口減少や子育て支援、産業の振興など様々な課題に対し、各候補者が訴えることは…。
(瀬川 光之 候補)
「命がけで、西海市民の皆様方のために尽くすことをお約束いたします」
(田ア 耕太 候補)
「西海市政を、今こそ住民の皆さま方、市民の皆さま方の手に取り戻さなければならない」
(武宮 雄志 候補)
「私たちにふるさとのために闘います。この選挙戦のテーマは決断です」
2期務めた現職の杉澤 泰彦市長が出馬しなかったことで、8年ぶりにトップが交代する西海市長選挙。
無所属・新人の三つ巴となっています。
西海市の人口は、約2万5000人。
旧5町が合併した20年前から1万人ほど減少し、65歳以上の割合を示す高齢化率は、40%となっています。
(市民)
「人口減少が問題。空き家が増えていっているので、これは何とかしてもらいたい」
人口減少の影響は、交通網にも…。
路線バスを運行する「さいかい交通」によりますと、昨年度の利用者は約58万7000人で、10年前の3分の2にまで落ち込んでいます。
減便に伴う赤字で、去年秋には6つの路線が廃止されました。
(市民)
「やっぱり交通の便は問題かと思っている。子どもが利用しやすいように、交通の便、バスの便が良くなるといい」
第一次産業の後継者不足も、喫緊の課題です。
2005年に2578人いた農林業の就業者は、2020年時点では 5割近く減って1398人となっています。
漁業も同じ状況です。
(市民)
「若い方々の、自分たちがこれから盛り上げて作り上げていくんだ!という意気込みがほしい」
2003年の初当選以来、県議6期に、議長も務めた瀬川 光之候補 63歳。
自民党や公明党の推薦を得て組織戦を展開し、農林業や水産業の振興、地域医療の充実などに
取り組むとしています。
(瀬川 光之 候補)
「国や県の支援を最大限に活用しながら、農林水産業の振興をはじめ、あらゆる産業の進化を後押しすることで、市政浮揚を目指したい」
西海市議会議員を2期務め、世代交代を訴えている田ア 耕太候補 42歳。
(田ア 耕太 候補)
「外から人を呼び込む。Uターンを軸に考えていく。西海市に家族がいて、元々西海市に生まれ育った人が戻って来れるまちをつくっていく」
若さを前面に押し出し、長崎オランダ村を巡る訴訟などの早期解決や、子育て環境の整備などを訴えています。
(武宮 雄志 候補)
「子育て世帯への支援。今まで以上に経済的にも精神的にも時間的にも、本当に子育てをする人たちに、西海市は応援しますよと、支援しますよという姿勢を示したいというふうに考えております」
歴代3人の市長から支援を受けて戦うのは、司法書士の武宮 雄志候補 42歳。
子育て世代の定住増加や、空き家の流通促進と活用などに取り組むとしています。
候補者の訴えに市民の選択は…。
舌戦が繰り広げられる中、投票は20日に行われ、即日開票されます。
(04/17 20:36 長崎国際テレビ)
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