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フグに感謝…下関で「ふく供養祭」 シーズンの終わりを告げ来シーズンの豊漁願う(山口県)



フグシーズンの終わりを告げる供養祭が下関市で行われ、フグに感謝するとともに来シーズンの豊漁を祈願しました。

ことしで86回目になる『下関ふく供養祭』は、今シーズン水揚げされたフグに感謝する行事で、会場には全国から関係者およそ300人が集まりました。

祭壇には、島根県沖で獲れた重さ4.7キロのトラフグが供えられ、下関ふく連盟の郷田祐一郎理事長が、慰霊の言葉を述べました。

南風泊市場での去年11月から今月までのトラフグの取扱量は、天然物がおよそ90トンで前のシーズンより10トンほど多くなりました。

また養殖物はおよそ750トンでこちらは前のシーズンより10トンほど少なくなったということです。

(下関ふく連盟 郷田祐一郎理事長)
「12月まで残暑が残ってましたし、鍋シーズンにですね、ことしは 葉物野菜が高かったんですよ。なかなか鍋っていう雰囲気にもならなかったですし、 全体的に物価高というのも影響して、 消費はやはり少し低迷しました」

供養祭が終わると、祭壇に供えられていたトラフグは船に移され、ほかのフグと一緒に下関沖の海に放されました。

また岸壁でも近くにある西山小学校の1年生がトラフグの稚魚、およそ1000匹を放流し来シーズンの豊漁を祈願していました。


(04/29 20:00 山口放送)

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