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子どもたちの安全確保へ 山口市吉敷でクマ警戒続く(山口県)



クマの目撃が相次ぎ児童の登下校の見守りなど警戒が続く山口市の吉敷地域では30日、緊急の対策会議が開かれました。

会議は地元住民の不安が高まっているとして山口県が緊急に開いたもので、警察や学校関係者、猟友会などが出席しました。

吉敷地域では今月に入って5件のクマの目撃情報が寄せられていて、警察などによるパトロールのほか、学校では集団で登下校を行うなど警戒が続いています。

会議で県の担当者は「現時点、吉敷地域でカキなど食べ物を食べたようなクマの痕跡は確認されていない」と報告しました。

吉敷地域は本来クマの生息範囲からは外れていますが、近年はその範囲を越えてクマが目撃されています。

(県自然保護課横田 僚介課長)
「(山口県でもクマを)狩猟できない期間がいまも継続しているんですよ。そうした状況下で“生息数が増えているのではないか”という推測は立つ。岩国では餌を探して山から下りてくるような状況がありますのでそうならないように地元とも連携しながら対応していく必要がある」

各地でクマの目撃情報が相次いでいる受け文部科学省は30日付けで各都道府県の教育委員会などに対し、「必要に応じて、通学路の点検や変更、クマの出没時の安全対策や連絡体制など、各地域の実情に応じた対策を検討するよう」文書で通知しています。

なお、山口市は人身被害の恐れがあるとして、許可を得て30日から吉敷地域に箱わな1基を設置しています。

(10/30 19:38 山口放送)

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