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「先生は誰が決めるの?」 周防大島の児童が県庁で“リアル”な学び (山口県)



学校の授業とは異なる、自由な空間の中での学び・・・。

東京大学の機関が進めている教育プログラムに、周防大島町などの児童が参加しました。

周防大島町の三蒲小の全校児童を含む34人の子どもたちがやってきたのは、県庁です。

最寄りの駅から、自分たちで考えて公共交通機関を乗り継ぎ、到着しました。

「LEARN」と呼ばれる教育プログラムは、東京大学の先端科学技術研究センターが全国各地で展開していて、学校の外での学びを通して主体性や行動力を育てようというものです。

子どもたちに与えられたのは、県庁の仕事を調べるミッション。

「県庁と市役所の違いは?」「名物を世界に広げるために県は何をしているの?」

(児童)
「県を動かすお金はどこから来ているのか、どこで聞けるんですか?」

(受付担当者)
「財政課になります」

県庁は15階まであるうえ、各フロア、同じような部屋が続き、迷ってしまいます。

引率の先生は口止めされているため、子どもたちは職員に尋ねます。

(児童)
「小学校の先生は誰が決めているんですか?」

(県職員)
「人事の異動ですね、あちらの義務教育課で決めています」

お目当ての部署では、業務内容を質問していました。

(東京大学先端科学技術研究センター・中邑賢龍シニアリサーチフェロー)
「今の子どもたちは教科書で学んだ知識はあるがリアリティがない。(県は)道が崩れたら直してくれるが、そのお金はどうしているかなど、疑問を持って人に尋ねて自分で納得する経験を積ませるのが一番の肝」

「LEARN」プログラムは来月(11月)、山陽小野田市でも計画されています。

(10/29 18:42 山口放送)

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