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旧長生炭鉱水没事故 遺骨収集にむけ潜水調査を行っている市民団体が国に活動への財政的支援など求める(山口県)



戦時中、落盤による水没事故で183人の犠牲を出した宇部市の旧長生炭鉱について、海底の遺骨収集にむけて潜水調査を行っている市民団体が22日、活動への財政的支援などを行うよう国に求めました。

22日は旧長生炭鉱で犠牲者の遺骨収集にむけて活動を行う市民団体が東京で厚生労働省と外務省の担当者と面会し、活動への支援を行うよう求めた要請書を手渡しました。

市民団体では去年坑道の入口=坑口を発掘して以降、坑口や海面に突き出た排気筒=ピーヤからの潜水調査を行っていますが、遺骨はまだ見つかっていません。

鉄管などの構造物が潜水の妨げとなっているほか、木が朽ちて坑口が崩れてしまう懸念もあり、「安全な遺骨収容のために障害物の撤去作業や坑口の補強工事への財政的支援を行うこと」、「専門家や国の担当者による現地視察を行うこと」などを国に求めました。

(長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会井上洋子共同代表)
「障害を乗り越えてまた一歩前に進むという、素人の人力で頑張っているわけですけども。どうかよろしくお願いしたいと思います」

22日は非公開で国の担当者との意見交換会も行われ、会によると国側からは「今後、専門的な知見を踏まえ対応を検討していく」などと回答があったということです。

市民団体では6月にも再び潜水調査を行う予定です。


(04/22 19:24 山口放送)

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