■洋画家・宮崎進さんの作品など展示 周南市美術博物館でコレクション展「戦後80年を迎えて」(山口県)
戦争の記憶を作品を通して感じてもらおうという企画展です、
周南市出身の洋画家、宮崎進さんが捕虜としての体験を描いた作品などが、周南市美術博物館で展示されています。
周南市美術博物館で開かれているコレクション展「戦後80年を迎えて」には宮崎進さんの作品を中心に36点が展示されています。
宮崎進さんは太平洋戦争後4年間、シベリアで抑留生活を送っていて自身の体験を残そうと制作活動を続けました。
捕虜としての過酷な労働のほか春にシベリアに咲き乱れる花々など、自然の雄大さや強い生命力についても表現しています。
(周南市美術博物館学芸員 松本久美子さん)
「こちらは送られてきた捕虜という作品です。まずこちら注目していただけたらと思うんですけども1945年12月とあります宮崎進さんは8月に戦争を終えてそれから捕虜になって12月にシベリア鉄道で収容所に送られるという体験をしています」
「この捕虜たちの服装をみても厚い外套(防寒着)を着ていてシベリアの冬は零下何度にもなるというすごく寒いというところでようやく収容所についたというような状況が描かれている作品です」
「美術作品を通して当時のことを思ったりこういうことがあったのかということを改めて知っていただいて考えるきっかけにしてもらえれば」
コレクション展「戦後80年を迎えて」は6月15日まで開かれています。
(06/05 19:45 山口放送)
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