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「備蓄米の放出の実感がなく輸入米活用の傾向も」リテールパートナーズ(本社:防府市)が決算会見で見解(山口県)



コメの価格上昇が止まりません。農水省が14日に発表したコメの平均価格は5キロ当たり4214円と14週連続の値上がりで、過去最高を更新しました。

マルキュウ・アルクといった食品スーパーなどを展開するリテールパートナーズは、「備蓄米の放出の実感がなく、輸入米を活用することも出てくるのではないか」としました。

防府市に本社を置くリテールパートナーズが決算会見を開き、ことし2月期の連結の営業収益は5.8%増の2667億円あまり、売上総利益もおよそ613億円といずれも過去最高となりました。

田中康男社長は、外国産のコメが以前よりはるかに多く国内に入っているとした上で次のように話しました。

(田中社長)
「いわゆる備蓄米の放出って言っているけど、全然スーパーに実感がない。輸入米を活用することも傾向として出てくる」

リテールパートナーズ276店舗では1品の平均単価が3.7%増加していて田中社長は「食品価格の高騰が所得を目減りさせ、景気を後退させないか心配している」としました。

また、トランプ関税による農水産物への影響を問われた田中社長は国産が好まれる店舗もあり、「価格の安い外国産がすぐに売り場を占めるような環境にはない」との見方を示しました。

(04/14 19:26 山口放送)

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