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轟音「しょうがないですね、国が言うんですから」岩国基地で25年ぶりのFCLP・昼間は66回のタッチアンドゴー(山口・岩国市)(山口県)



アメリカ軍岩国基地の空母艦載機部隊が行う陸上模擬着艦訓練FCLP。17日午後、空母艦載機が滑走路でのタッチアンドゴーを繰り返し、岩国基地で25年ぶりにFCLPが始まりました。

騒音は基地周辺に響き渡りました。

(記者)
「FCLPが行われる午後1時半を迎えます。F35Cが滑走路に向かっています」

ステルス戦闘機F35Cが次々と離陸するとその後基地周辺を旋回。滑走路でのタッチアンドゴーを繰り返し、30秒から1分半おきに轟音が響き渡りました。

陸上模擬着艦訓練=FCLPは空母艦載機のパイロットが滑走路を空母に見立てて離着陸を繰り返す訓練です。大きな騒音を伴うため通常は東京の離島=硫黄島で行われますが、硫黄島では現在火山の噴火が続いていてFCLPを実施できないとして岩国基地での訓練が通告されました。

岩国市など地元自治体では、一貫して「激しい騒音を伴うFCLPの実施は容認できない」とのスタンスで強く反発していましたが、通告通り訓練は始まりました。

市民の反応は―
「部屋が3階なんですけれど音がすごい。しょうがないですね、国が言うんですから」
「必要ならしょうがないし、やるときに音はしますけれど事故がなければいいんじゃないかと思います。ただなるべく最小限の騒音にするということは当然配慮してもらわないと。」
「遅い時間にやるからあれがいけん」

岩国基地の目と鼻の先、旭町に住む江波さん。普段から戦闘機の騒音に悩まされている江波さんは25年前のFCLPのことを鮮明に覚えています。

( 江波さん)
「とにかくうるさいのは覚えてます。なんか怖いです。夜が心配」

FCLPは17日から、26日までの予定で、岩国市と山口県は、基地北側の市道で戦闘機の機種や機数、タッチアンドゴーの回数をカウントすることにしています。

昼の訓練は、午後4時半までとされていましたが、4時半を過ぎても1機がタッチアンドゴーを7回実施、午後5時前に終了しました。岩国市によりますと3時間17分で66回のタッチアンドゴーが確認されたということです。

さらにこのあと午後6時45分から夜間の3時間の訓練が予定されていて、周辺の騒音の悪化が懸念されます

(09/17 21:42 山口放送)

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