■【山口天気 夕刊10/28】今季県内初の「霜注意報」…あす29日(水)朝も強い底冷えに 昼夜の寒暖差大の日々続く(山口県)
●あす29日(水)にかけて県内は非常に安定した晴天
●県内に今季初の「霜注意報」 朝は強い底冷えに注意
●この先は金曜に天気ぐずつく 次の3連休は後半ほど天気回復
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今朝の県内は北風による冷たい空気流入と、晴れて放射冷却の影響も加わったことで、一段と秋の深まりを感じる冷え込みとなりました。最低気温は徳佐や豊田で4度台、山口市中心部も7.4度など、広く今シーズン一番のグッと冷え込む朝でした。
朝のスタートラインが低かったこともあり、日中の気温も20度一歩手前にとどまった所が多く、広く晩秋の肌寒さが続きました。
そして、今晩〜あす29日(水)朝も再び、グッと冷え込みが強まってきます。日本列島は広く、移動性高気圧にしっかり覆われ、非常に安定した晴天が続きますが、夜の間、よく晴れると、地面の熱がどんどん上空に逃げる放射冷却の影響が一段と強まる見込みです。
これにより、あす29日(水)朝も最低気温は広く1桁、山間部は3〜5度くらいまで下がりそうです。県内には今シーズン初めてとなる「霜注意報」が出ています。寒さに弱い農作物や観葉植物などの管理に十分注意を。そして、体調を崩さないようにも十分お気を付け下さい。
また、この「霜」や、冷え込む時は「氷」が張ることもこれからの時期は多くなります。シーズン最初の霜、氷を気象台職員が目視で確認した時に、「初霜」「初氷」の発表がこれまで行われていましたが、気象庁は今年度から、その観測を終了する…という発表を行いました。観測技術の向上により面的に細かく冷え込みの情報が提供できるようになっていること、また、霜注意報や低温注意報の情報利用が進んでいるため、というのが、観測を終了する理由、とのことです。
季節の歩みを知らせるお知らせがなくなる、ということには、個人的に寂しい、残念な気持ちもあるのですが、霜や氷、といった現象は、皆さん自身が家の周りで普通に観察できる現象ですので、気象台職員の気持ちで観察して、そして写真に撮ってぜひKRY投稿BOXにお寄せ頂けたらありがたいです。皆さんと一緒に、季節感あふれる天気コーナーをお届けしていきたいと思います。
あす29日(水)にかけて、空気の乾燥した晴天が続きそうです。あす29日(水)朝も、今朝並み、もしくは今朝以上に底冷えがグッと強まりそうです。一方で日中は日ざしとともに、気温が20度に届く所もある見込みです。朝と昼との激しい寒暖差にも気を付けて、お過ごしください。
木曜日も朝は底冷えが強まるでしょう。日中は寒さは和らいでくるものの、高気圧が遠ざかっていき、天気は下り坂。金曜日は、ややしっかり天気が崩れる時間がありそうです。週末から始まる11月最初の3連休は、後半ほど天気は回復してきますが、再び冷たい北風が流れ込んで、朝晩の冷え込みがグッと強まるタイミングもある見込みです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)
(10/28 18:30 山口放送)
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