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自衛隊の潜水艦や消防車などでも採用 作業場での滑りや踏み外しを防ぐ独自技術で「科学技術賞」受賞(山口県)



科学技術に関する研究開発などで顕著な成果を収めたとして、光市の金属加工会社が文部科学省の「科学技術賞」を受賞しました。

「科学技術賞」を受賞したのは光市で産業機械の部品製造などを行う「伊藤」の伊藤幸平社長です。

持参していたのは「くつ底キャッチャー」という金属の製品。

突起の穴に靴底の一部がひっかかるように加工されていて、作業場での滑りや踏み外しを防ぐとされています。

滑り止めテープのような摩擦力には頼らない、独自の技術開発が評価されました。

くつ底キャッチャーは工場や物流トラックのほか、自衛隊の潜水艦や消防車などでも採用されています。

「すべらない」ということで受験生が多く参拝する防府天満宮の階段にも…。

(伊藤社長)
「まあ安全と合格の滑り止めということで」

(村岡知事)
「考えますね」

(社長)
「後者はメーカー保証つかないんですけど」

労働災害の減少につながるとしてくつ底キャッチャーの売り上げは昨年度は2億円にまで伸びました。

(伊藤社長)
「最初の頃は年商で100万円とかそれ以下の時期もあった訳ですが、その頃だといつでも事業をやめられた。先代も既存のビジネスだけだと長い目で見たときに成長ができないということで自社製品部門への投資として事業を継続した。先代の「徳」ですね」

伊藤社長が受賞した「科学技術賞技術部門」ではこのほか全国で2人が受賞しています。

(06/05 19:46 山口放送)

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