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【山口天気 夕刊4/14】「寒冷渦」迫る…あす15日(火)にかけて引き続き天気不安定 安全第一の行動の心がけを 上着必須の肌寒さにも注意(山口県)



●「寒冷渦」迫る…あす15日(火)にかけて引き続き大気の状態が非常に不安定
●あす15日(火)昼過ぎ頃まで急な強雨、雷、突風、場合により降ひょうのおそれも
●あす15日(火)も肌寒く、昼間でも3月並みの気温 週半ばからは一転して気温上昇へ
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サクラの季節を過ぎてから、空模様が落ち着きません…きょう14日(月)の県内は、日中、大気の状態が不安定となり、度々急な雨、雷となった所が多くなり、また、気温上昇も鈍く、4月なのに上着や重ね着が欠かせない肌寒さが続きました。
夕方頃から、いったん雨雲が途切れがちになってきましたが、これで不安定な天気は終わりではありません。



気象衛星による雲画像を見ると、大陸から朝鮮半島方面に進む、反時計回りに渦を巻く大きな雲が西日本に迫っています。これは「寒冷渦(かんれいうず)」と呼ばれる上空に強い寒気を伴う低気圧で、



この寒冷渦は、上空5500メートル付近でマイナス24度以下という、真冬並みの非常に強い寒気の塊を伴っていて、この寒気が、あす15日(火)にかけて日本列島を通過していく見通しです。



県内は、これからまた天気は一段と不安定…今夜遅くから再び、次々に活発な雨雲が流れ込んだり、湧き上がったりしやすくなり、あす15日(火)日中にかけて雷雲が発生する確率もかなり高く、雷や、激しい突風を伴いながら雨が強く降ったり、場合により「ひょう」「あられ」といった氷の粒が降るおそれもあります。



雷の音が聞こえるなど、活発な積乱雲が迫る兆しがある時には、速やかに建物の中に逃げ込むなど、なにより安全を最優先に考えた行動の心掛けを、お願いします。
また、引き続き強い雨により上空の寒気が引きずり降ろされ、4月半ばでも日中の気温は3月並みの所が多くなります。厚手の上着を着こむなどの対策で、身体を冷やしすぎないようにも十分お気を付けください。



あす15日(火)日中にかけて大気の状態が非常に不安定。特に、朝の通勤通学時間帯と、強い雨・雷が心配な時間帯が重なる可能性がありますので、外出の際の行動には十分ご注意ください。また、最高気温は高い所でも15度前後と、4月らしくない体が縮こまる寒さも続くため、しっかり厚着、重ね着などの対策を心がけてください。夕方頃になると徐々に晴れ間が戻ってくる見込みです。



ヒノキ花粉の飛散はシーズン終盤が迫ってきた模様ですが、あす15日(火)も雨の止み間で、やや多く飛びやすい、とみています。



水曜日〜木曜日にかけては安定した晴天が戻り、日中の気温が25度前後まで上がるなど、一転して汗ばむ初夏の陽気となりそうです。
その後は小刻みに天気が変わり、金曜日は一時雲が増え、少しにわか雨の心配も。土曜日はいったん持ち直すものの、日曜日は、ややしっかりと雨が降るでしょう。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)


(04/14 19:37 山口放送)

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