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宇部市の旧長生炭鉱 排気筒・ピーヤから最大9mの鉄管を除去 今後坑道への道が見つかるか(山口県)



戦時中、落盤による水没事故で183人の犠牲を出した宇部市の旧長生炭鉱で、遺骨収集にむけた潜水調査で妨げとなっていた構造物の撤去作業が行われました。

作業は17日午前9時前から始まり、海面に突き出た排気筒・ピーヤの内部に積み重なっていた水中の複数の鉄管をワイヤーで巻き、クレーン台船1隻を使って引き上げた。

鉄管は長いもので9mほどあり、内径は30センチほど。

多くが錆びていて、先端が曲がった部品が接続されているものもあり、犠牲者の遺骨収集を目指し活動している市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」では、当時炭鉱の排気に使っていた管のようなものではないかとみています。

鉄管が取り除かれたことで、ピーヤの内側の壁全面を確認することができ、ダイバーが坑道に繋がる道を探す作業がしやすくなったということです。

会の井上洋子共同代表は「あれだけたくさんのものを出していただいて、次の段階に行ける気持ちになった。一喜一憂しながら遺骨に繋がっていこうというところなので、そこを乗り越えて遺骨に巡り合いたい。」と話した。

今後は6月18日・19日に行われる潜水調査に向けて坑道に繋がる道を探すことにしています。

(04/17 16:57 山口放送)

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