NNNニュース

宇部・旧長生炭鉱で新たな横穴発見 主坑道につながっているとみられ市民団体は「犠牲者に近づいていく非常に大きい成果」と期待(山口県)



宇部市の旧長生炭鉱で遺骨収集を目指している市民団体はピーヤと呼ばれる海面に突き出た排気筒で新たな横穴が見つかったと発表しました。

主坑道につながっているとみられ、来月の潜水調査で遺骨収容の可能性が出てきたとしています。

これはきょう、市民団体が開いた会見で実際に横穴を発見した地元ダイバーが発表したものです。

(地元ダイバー 戸田政己さん)
「32mラインに横穴が見つかった」
「体をつっこんでみると中に入っているものは全然ない。 そのまま進んでいけるのでは」

ダイバーによると、きのう(26日)、ピーヤと呼ばれる海面に突き出た排気筒で構造物などの撤去作業を行っていたところ、深度32m付近で縦1m70センチ、横2mほどの横穴を発見したということです。

横穴は遺骨が残されているとみられる主坑道に向かって斜め下に伸びていて12mほど進めたということです。

その先は、水平方向に伸びていてダイバーとしての資格がないため断念したということです。

ただ、来月18日から潜水調査専門のダイバーが入る予定で、市民団体は次のように話しました。

(井上洋子共同代表)
「犠牲者に近づいていく非常に大きい成果」

(上田慶司事務局長)
「とても重要なことが起きるかもしれない」

陸上の入り口(坑口)から主坑道に入ると150mから200m付近で崩落がみつかっていて今回の横穴は崩落か所を迂回できそうだということです。

また、国が土木構造物の専門家などからヒアリングを始めたことを受けて市民団体は「いまこそ宇部市の出番だ」として宇部市に対し財政的・技術的支援などを要請しました。

(05/27 19:25 山口放送)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)