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警察官をかたり言葉巧みに金を要求する詐欺の手口急増 その生々しい電話のやり取りとは(山口県)



「あなたが詐欺事件の容疑者になっている」などと警察官をかたり言葉巧みに金を要求する詐欺の手口が急増しています。

21日、その電話がかかってきたという岩国市の女性が相手とのやり取りを記録していました。

岩国市に住む40代の女性。

21日の夕方、不審な番号から着信がありました。

(女性)
「110になっていて警察の番号で、出た瞬間『山口県警です』って言われたからえ?って思って」

「+」から始まる国際電話ですが末尾の4ケタは警察署の電話で使用される「0110」。

いま、警察官がたりのうそ電話詐欺に多く見られる特徴です。

電話に出たのは山口県警捜査二課のイノウエを名乗る男。

不審に思った女性は電話の様子を別のスマートフォンで撮影しました。

(電話の声)
「事件名称はヤマダグループ、資金洗浄事件」

Q女性はいきなり「詐欺事件の容疑者になっている」と言われたのです。

その後、愛知県警刑事部捜査二課のイシダを名乗る男に電話が転送されると、男は別の容疑者の自宅から女性名義のキャッシュカードが見つかったと説明。

(電話の声)
「あなたとの間で、双方合意の上で資金洗浄して、成功させた場合10%の利益を分配していたと供述しているんですが」
「3年以上10年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金」

不安にさせるような話を繰り返した男は女性の銀行口座や残高についてきいてきます。

(電話の声)
「資金の移動というのが事件の内容なのでそれを調べるためにはご自身の開設した口座を申告していただく必要がある」
「現状の残高はざっくりわかりますか」
(女性)
「ちょっとわかりません」

その後、メッセージアプリ=LINEでの電話を求められたことで詐欺だと気づいた女性は電話を切り被害を免れました。

警察では「+」から始まる国際電話から警察が電話をすることや警察官がLINEなどのSNSに誘導すること、そして警察官がお金を要求することはないとして注意を呼びかけています。


(04/23 19:31 山口放送)

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