NNNニュース

上関原発の原子炉設置許可申請について原子力規制委「新規制基準を踏まえた補正後に具体的な審査を開始する取り扱い」(山口県)



中国電力が2009年に国に提出した上関原発の原子炉設置許可申請について、原子力規制委員会は、「新規制基準を踏まえた内容となるよう補正などがなされた後に具体的な審査を開始する」としていることが分かりました。

これは中国電力が「上関原発を建てさせない祝島島民の会」を相手取り上関原発建設予定海域で計画しているボーリング調査などを妨害しないよう求めている民事裁判の中で示されたものです。

上関原発の原子炉設置許可申請は2009年に提出されていますが、島民の会側の「2011年の福島第一原発事故以降の審査の状況が不明」と申立て裁判所が原子力規制委員会に照会していました。

5月8日付の回答によりますと原子力規制委員会は上関原発の原子炉設置許可申請について「新規制基準を踏まえた内容となるよう補正などがなされた後に具体的な審査を開始する取り扱いとしている」ものの中国電力が補正していないことから「審査会合は開催されていない」「予定や見通しについて述べることはできない」としています。

島民の会側は新規制基準に適用するための手続きを進めていない中国電力が調査を妨害しないよう求めるのは権利の濫用であると主張しています。

(中村弁護士)
「中電が何もやっていないから原子力規制委員会も何もやっていないんだってことがわかりましたのでこれはますます権利の濫用が強く裏付けられる大きな証拠になるだろうと思っております」

(05/29 20:12 山口放送)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)