■いったい何が?山口・萩で続く群発地震 地下のマグマだまりがゆっくり移動か…(山口県)
萩市むつみ地区では、マグニチュード1クラスという、人が感じることができない微弱な地震が続いています。
マグニチュード1クラス、人が感じることが出来ないほど微弱な群発地震が続く萩市むつみ地区。応用地質学が専門で、活断層研究の第一人者=金折裕司元山口大学教授が16日、視察しました。
2月ごろからむつみ地区の一部でマグニチュード1程度の微弱な地震が観測され始め、3月上旬からは活動が活発になっています。
今回の群発地震の震源、深さ30キロほどの地下にあるとされているものは…マグマだまりです。
(金折裕司元山口大学教授)
「今回の地震は、このマグマだまりの深さで起きていますので、このマグマだまりの中で、マグマが少し、本当に遅くゆっくり移動している、粘性の高いマグマが、ゆっくり移動している。それによって小さな地震が、発生しているのではないかとも、推定されます。」
去年1月1日の能登半島地震は、2020年末ごろから活発な群発地震活動の後に発生していますが、金折さんはむつみ地区での群発地震はこれとは違う動きだとしています。
(金折裕司元山口大学教授)
「能登半島地震の前に起きていた群発地震は深さが10キロメートル前後、12キロメートルぐらいですから、今回の地震は25キロから35キロくらいの深さで起きていますから、起きている深さがまったく違うということで、直接この2つの群発地震を比較することはできないと思います」
金折さんは、この群発地震の原因はマグマのゆっくりした動きと推定していて、上昇傾向は見られないため、現在のところ噴火の可能性は低いとしています。
今後は、震源が浅くなるか否か、マグニチュードが大きくなり有感地震になるか否か、その推移を冷静に見守っていく必要がある、ということです。
(04/17 18:55 山口放送)
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