■「恋と戦争 光海軍工廠の日記」戦時中、光海軍工廠で働いていた女性の日記を出版(山口県)
第2次世界大戦中に光市の海岸に建設され海軍の工場として爆弾や魚雷が製造された光海軍工廠。
終戦直前にそこで働いていた女性が残した日記をまとめた本が出版され光市の小中学校に贈られました。
「食事整列の号令あり集まらんとした時、突然敵機上空、すぐその場に伏せた。死を覚悟して皆で最後まで頑張る。幸いに生き延びた」
日記の書き手は終戦直前の1945年に光市の光海軍工廠で働いていた山口市出身の田中テルさん、旧姓岩脇テルさんです。
1945年の2月7日、当時恋心を抱いていた男性の出征を機に書き始めたという日記には人間関係や仕事の内容がおよそ1年間にわたって細かく記されています。
二男の橋本紀夫さんは母・テルさんが98歳で亡くなる半年ほど前の2020年8月15日に初めて日記の存在を知りました。
光海軍工廠の歴史を地元の人に知ってもらいたいとUBE出版の堀雅昭さんの協力をもとに写真や解説付きで「岩脇テルの恋と戦争光海軍工廠の日記」として600冊を出版。そのうち22冊を市に贈りました。
( 橋本紀夫さん)「光市に光海軍工廠という軍事工場があったことを知ってほしい。とにかく戦争は起こしてほしくないなというのが私の思い」
光市では贈られた本を市内の図書館や公立のすべての小中学校に配布する予定です。
(04/18 19:40 山口放送)
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