NNNニュース

【戦後80年】入市被爆した周南市出身の93歳男性が医学生らに自身の体験語る…(山口県)



80年前、原爆が投下された後の広島に入り被爆した男性が医学部生に向けて17日、講演しました。

山口大学医学部の学生らを前に語ったのは周南市に住む折出眞喜男さん93歳です。

当時13歳だった折出さんは広島に原爆が投下されたときは爆心地から8キロほど離れた場所にいましたがその後、親族を探すために市内に入り残留する放射線の影響を受けた入市被爆者です。

(折出さん)
「あちこちで黒焦げの死体が。(広島市に)入った瞬間のにおい人間が焼けるにおいとモノが焼けたにおいが一緒になってどうにもならないにおいだったことを覚えている」

この講演会は山口大学医学部の学生2人が被爆者から直接、話を聞き命や平和について学びたいと企画したもので語り部派遣などを行う県原爆被爆者支援センターゆだ苑に依頼し、実現しました。

およそ20人の学生や教授が耳を傾けました。

(企画者 徳重 結珠さん)
「80年間の平和が77年間戦争をしてきた日本のたくさんの犠牲の上にあるという言葉が心に残ってこれ以上の犠牲はいらないと思うしこれから先もずっと平和が続いてほしいという思いが改めて強く思った」

講演の後、折出さんと学生らの交流会が開かれ、当時の生活や被爆の影響などについて質問をしていました。

【被爆者情報】折出 眞喜男さん(93・周南市)昭和7年1月11日生まれ★原爆投下時は13歳

呉市と広島市の間 坂町に住む8月6日朝広島市(勤労奉仕)に向かっていたが遅刻し電車に乗り遅れるその後も空襲警報で電車動かずで駅のホームで待っているときに原爆投下を目撃(8キロほど離れたところ駅のホームの窓ガラスが割れた)

作業始まって15分後に被爆学校の奉仕活動に参加した生徒136人が死亡

(09/23 19:40 山口放送)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)