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3Dプリンターでできた家公開 土壁でコスト約3割減の可能性も(熊本県)



未来の家作りが変わるかもしれません。22日、山鹿市で国内初という家が公開されました。公開されたのは「土にかえる家」。環境に優しい建築に活用されたのは3Dプリンターです!



山鹿市の住宅メーカーリブワークが公開した約100uの土壁の家。この家をつくったのは、イタリアから輸入した大型の3Dプリンターです。リブワークによりますと、3Dプリンターでつくった天然由来素材の住宅は国内初。解体後は土に還すことができます。特徴は「壁」。主な原料は淡路島の土でセメントは一切使っていません。



■平井友莉アナ
「今回作られた住宅は土壁ですが、3Dプリンターを使うことによって強度を高めています。壁の中にセンサーを搭載することで、快適に暮らす工夫が凝らされているんです」

壁内部の湿度や温度をリアルタイムに管理することで水の侵入を感知し、雨漏りなどを未然に防ぐことができます。耐震性も高く、熊本地震相当の地震が来ても耐えられる性能があるということです。

3Dプリンター住宅の着工から完成までかかる期間は約3か月。リブワークは一般的な住宅よりも1〜2カ月ほどの工期短縮を目指します。さらに建設現場で必要な人員を大きく減らすことができ、コストは3割程度安く抑えられる可能性があるということです。



■リブワーク・瀬口力社長
「この3Dプリンターの技術によって価格も工期も半分にしていくビジョンでこの業界を変えていきたい住宅業界にイノベーションを起こしていきたい」

リブワークでは、来年1月から受注を始め、春から着工する予定です。


(07/22 19:16 熊本県民テレビ)

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