■5年後にセミコンテクノパーク周辺の地下水水位が約1m下がる?県がシミュ公表(熊本県)
熊本県は、半導体関連工場の集積が進むセミコンテクノパーク周辺がすべて開発された場合、5年後には周辺の地下水の水位が約1メートル低下するというシミュレーション結果を公表しました。
16日に開かれた県の地下水保全推進本部会議で報告されました。シミュレーションはセミコンテクノパーク周辺の農地や森林がすべて開発された場合と、それに加えて立地する企業の取水量が2021年度と比較して1200万立方メートル増えた場合の2つのシナリオで試算しました。
その結果、周辺の地下水の水位は2030年度には、2021年度と比較して土地がすべて開発された仮定でも最大0.95メートル、取水量が増えた場合を加算すると最大1.12メートル低下するという結果になりました。県では今年度中に周辺の11市町村と共同で地下水保全の目標値を設定するとしています。
またTSMCが操業を始めたあと、2種類の有機フッ素化合物が坪井川から検出された調査結果も報告され、県はTSMCを含めた排水量の多い8社から聞き取りを行って対応を考えたいとしました。
■木村敬知事
「現段階では健康に問題はない。上位8社ぐらいで工場からの大型排水の9割方を占めると思われるので、そこをもう一度精査したうえで企業に情報を求めていく」
(04/17 18:57 熊本県民テレビ)
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