■どんな人でも使いやすい「インクルーシブ製品」ハサミ500本とイス5脚を熊本市に寄贈(熊本県)
障害の有無などに関わらず、どんな人でも使いやすいことを意識したイスとハサミが18日、熊本市に贈られました。
熊本市役所で行われたインクルーシブ製品の寄贈式です。インクルーシブとは「包括的な」という意味で、障害の有無などに関わらずどんな人でも使えることを意識したハサミ500本とイス5脚が文房具などを扱うコクヨから贈られました。
■緒方大樹記者
「私は右利きなのですが、左手で切ってみます。軽い力で切ることができます」
ハサミはどちらの手でも切ることができる両利き仕様で、手が不自由な人でも力を入れずに切ることができます。イスは障害がある人の意見を取り入れ、1年以上かけて開発されました。軽い力で引くことができるほか、足が不自由な人も立ち上がりやすい設計です。
熊本市は、市内の公園に誰でも使いやすい遊具の設置や障害者の雇用を進めるなどインクルーシブ施策に力を入れています。この取り組みに共感したコクヨが熊本市に製品を寄贈することになりました。
さっそく、市職員も体験しました。右利きの人も、左利きの人も同じ種類のハサミで作業を進めます。
■左利きの職員
「(普段)右だと、ひもとかが全然切れないので、絶対左利き用を選ぶようにしている。こういう左利きに優しいハサミがあったらほしい」
寄贈されたハサミは、市内の小学校など164の教育施設に配られます。またイスは熊本駅前で市が運営する起業家などの支援施設「XOSS POINT.」に設置されるということです。
(04/18 19:43 熊本県民テレビ)
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