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藤崎台球場は「移転再整備」老朽化した県のスポーツ設備に有識者が提言(熊本県)



老朽化した県のスポーツ施設の整備について有識者の会議が提言をとりまとめました。最優先にあげたのは県立総合体育館の「現地での再整備」です。

熊本市西区にある県立総合体育館では。

■溝江翔平アナ
「こちらでは音響設備が老朽化しているということで、 まさに今スピーカーの付け替えが行われています」



1982年の完成から40年あまりがたち、一部で水銀灯をLED化するなど細かな改修が行われています。トレーニングルームの利用者は…

■40年以上の利用者
「県民全員の体育館ですから、小さい競技でもいろんなスポーツができるような施設を作ってもらいたい」

関心が高いスポーツ施設の行く末。この施設を含めた県内4つのスポーツ施設はいずれも老朽化が課題です。そうした中、開かれてきた県のスポーツ施設の整備を検討する有識者会議。1日、県への提言の方向性がまとまりました。



■検討会議・澤田道夫座長
「総合体育館につきましては再整備が必要と判断しました」

最優先とされたのは県立総合体育館。国際スポーツ大会やプロスポーツなどへの対応が求められるとして現地での再整備を提言しました。



一方、藤崎台県営野球場は構造上の問題からプロ野球の試合やキャンプ、野球以外の用途に十分対応できないことなどから「移転再整備」としています。また熊本武道館は「改修」、県民総合公園陸上競技場は「現状維持」としました。

提言書を受け取った木村知事は「なるべく早く具体的な再整備の方法などを検討する段階に進めていきたい」と話しました。

【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
長年の課題に一定の方向性が示されたことになります。あらためておさらいです。まず最優先での着手となる県立総合体育館です。背景には、バスケットボールB2リーグ・熊本ヴォルターズの存在があります。2026年からのシーズンで新たに設けられるトップリーグ・Bプレミアの昇格に向けては「5000席以上の座席数」「スイートラウンジ」など、高い基準のアリーナの設備が条件となります。



一方で、唯一移転の案が示されたのは藤崎台県営野球場です。移転先としてはすでに菊陽町が名乗りをあげています。菊陽町はTSMCの進出効果を県有施設にも生かすため、町が県営野球場の整備費用の一部を負担し、県の負担を軽減する提案をしています。

県のスポーツ施設の改修は、平成初期から要望されていた積年の課題です。今後スピード感を持った対応が求められます。


(09/01 19:39 熊本県民テレビ)

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