■「終活してる?」スマホのロック番号からカード情報まで…熊本で画期的な取り組み(熊本県)
「広まる終活、どう思う?」
(緒方太郎キャスター)
「終活」といえば、人生の締めくくりに向けて生前に身の回りの整理をしておく最期の準備のことです。葬儀会社が20代から70代の1500人に行ったアンケ―トによりますと「終活をしている」と答えたのは24%で、4人に1人は何らかの終活に取り組んでいるという結果です。
終活には「遺影の撮影」「エンディングノートの作成」「身辺の整理」などさまざまな形がありますが、実は熊本で画期的な取り組みが始まろうとしています。「終活」について、街の人に聞いてみました。
■50代
「そこまで考えていないですけど …やっぱりお金ですかね。迷惑をかけないようにとかを考えますけど」
生後5か月の子どもがいる夫婦も…。
■30代
「最低限、ちょっとした財産は残しておきたい」
大切な家族に財産を残したいという願いが多かった一方、このような声も…。
■40代
「子どもにはね、急に何かあるかもしれないから残しておいた方がいいのかなと。書き残したりとかですね」
多くの人が関心はあるものの、具体的な行動に移すのが難しいという印象を持っていました。
そうした中、新しい形の「終活」が、熊本から始まろうとしています。仕掛けたのは、主に金融機関向けのシステムを開発している東京の企業です。
■アイティフォー 事業企画部・儘田(ままだ)隼一部長
「県の実証事業に公募をさせていただきまして終活におけるエンディングノート、紙をデジタル化する取り組みを実施させていただきました」
県の実証事業で取り組んだ「電子終活ノート」というアプリ。大切な人へのメッセージを記すことができるほか、スマートフォンのロック番号、銀行口座やクレジットカードなど資産の情報を登録することができます。その後、万が一の際の「受け取り人」を設定。最先端の技術を活用して情報の改ざんを未然に防ぐことができます。
■緒方太郎キャスター
「紙のリスクをデジタルだとどう乗り越えられる?」
■アイティフォー 事業企画部・儘田(ままだ)隼一部長
「紙って管理していく上で情報の紛失や焼失、漏洩という問題がつきまとっていましたが、そうしたものをデジタルで解決できると言う風に注目しました」
実証事業に協力した肥後銀行の担当者は…。
■肥後銀行 デジタル戦略室・宮ア慎太郎さん
「徐々にご病気で亡くなる人もいれば、突然亡くなる人もいて『どこに何がある?』『どことどんな契約をしている?』とかわからなくて困っている家族は 多くいらっしゃると思います。デジタル化されることによって かなり(終活の)ハードルは下がってくるんじゃないか」
熊本から始まるアプリは、終活への意識を高めるきっかけとなりそうです。
(07/15 19:49 熊本県民テレビ)
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