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「涙が止まらないけど風邪を1年ひかない大根鍋」熊本市の郷土文化財認定へ答申(熊本県)



熊本市中央区の白梅天満宮に伝わる「風神大根」をご存じでしょうか?なんともびっくりする「ふるまい方」がおもしろい!と熊本市の郷土文化財に認定するよう答申がなされました。その味は?


大きな鍋で大根を煮詰めたあと、大根が見えなくなるまで投入される大量の唐辛子。熊本市中央区細工町の白梅天満宮に伝わる「風神大根」です。熊本市文化財審議会は「ほかに似たような行事が無くおもしろい」などと評価し、市の郷土文化財に認定するよう答申しました。


「風神大根」は毎年11月14日の早朝から、男性だけで作られます。なぜ辛い大根がふるまわれるのか地域の人もわからないといいますが、この激辛大根を食べると1年間は風邪をひかないと言われ希望する家庭に配られます。今では神社に保存される1954(昭和29)年の地元青年会の会誌がもっとも古い記録ですが、地域では戦前から続いていると言い伝えられています。


2016年の熊本地震では白梅天満宮の楼門が倒壊しましたが、地元の風神大根保存会が伝統を受け継いでいます。熊本市郷土文化財にはこれまで西区松尾町の近津鹿島宮火の神祭りや南区富合町の木原神楽などが認定されていて、風神大根は7件目です。


(09/09 20:02 熊本県民テレビ)

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