■肥後大津駅前にオフィスビル建設計画 半導体関連企業誘致へJR九州社長が発表(熊本県)
JR九州は27日、豊肥線の肥後大津駅近くにオフィスビルを建設することを発表しました。狙うのはTSMC進出をきっかけとした半導体関連企業です。
■緒方大樹記者
「肥後大津駅のすぐそばに新たなオフィスビルが建設されるということです」
オフィスビルが建設されるのは、現在JR九州の建物がある土地です。肥後大津駅から徒歩で約2分、台湾の大手半導体メーカーTSMCの第1工場など半導体関連企業が集積しているセミコンテクノパークまで車で約8分の場所です。
■JR九州・古宮洋二社長
「やっぱりこのエリアを考えるとセミコンテクノパークの企業が(オフィスビルに)入るのが普通だと思う。そちらの企業を中心にリーシング(仲介)していきたい」
JR肥後大津駅をめぐっては隣接する菊陽町へのTSMC進出に加え、阿蘇くまもと空港とつなぐ空港アクセス鉄道のルートとなっており注目が高まっています。ビルの完成は2027年1月を予定していますがすでに複数の会社から問い合わせが来ているということです。
また27日は大津町の金田英樹町長がJR肥後大津駅周辺のまちづくり計画を発表しました。計画では町有地などを活用し、駅に隣接する商業施設の建設や駅の南北をつなぐ自由通路などの整備を検討しているということです。
【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
半導体関連企業の進出で周辺の街づくりが活性化しつつありますが、注目されるのはTSMCそのものの動きです。
(永島由菜キャスター)
TSMCの第1工場は、去年12月から量産が始まっています。一方で第2工場の着工予定は、現地の交通渋滞の悪化などを理由に、当初のことし3月までから年内までに変更されています。
(緒方太郎キャスター)
第2工場の行方は、「100年に1度の規模」といわれる経済波及効果に大きく影響します。そうした中、TSMCの幹部が日本テレビの単独インタビューに応じ、気になる発言をしました。
【VTR】
単独インタビューに応じたのは、TSMCの取締役を務める劉鏡清氏です。気になる熊本の工場について、生産を拡大するアメリカの状況を交えながら語りました。
■TSMC取締役・劉鏡清氏
「(アメリカの)アリゾナの第1工場で結構利益が得られているが、熊本の工場ではまだもうかっていない。アメリカの方は補助金がある。アメリカの取引先は、高い価格で購入してくれる。それが儲けにつながっている」
このように話した上で、熊本の第2工場が年内に着工するかどうかは、日本での需要次第として、今後需要が増えることを期待しました。
(08/27 19:03 熊本県民テレビ)
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