■「風化させることなく語り継ぐ」関連死含め死者275人 熊本地震の前震から9年 県庁で追悼式(熊本県)
2度の最大震度7に見舞われた熊本地震は、前震から14日で9年です。復旧工事が続く熊本城から中継でお伝えします。
(永島由菜アナウンサー)
4年前から観光客を出迎え始めた天守閣が見える場所に来ています。一方で、私の後ろにそびえる宇土櫓は、国の重要文化財に指定されていることもあり、復旧には長い時間を要しています。
熊本城は、14日も朝から多くの人が訪れています。東京から来た男性は、「復興が進んでいることに驚いたが、 爪痕が大きく残る場所もあり、改めて地震の大きさを感じた」と話していました。
一連の熊本地震では、19万8000棟以上の建物が被害を受け、関連死を含めて275人が亡くなりました。熊本県庁では14日朝、遺族も参列して追悼式が行われ、木村敬知事が「多くの命や犠牲の上に今があることを忘れず、地震の記憶や教訓を語り継いでいく」と述べました。
また益城町役場では、朝から職員による黙とうが行われました。
■益城町 西村博則町長
「必ず風化させることなく伝え続けることが一番大事だと思っている。益城町にとっての一番の責任と思っている」
■益城町の住民
「まだ地下に埋もれている状態。まだゼロ地点には立っていない」
被災した多くの人が災害公営住宅などの恒久的な住まいに移った一方、熊本県によりますと、今も2世帯4人が自宅再建をできずにいるということです。14日の熊本県内は、各地で犠牲者をしのび、災害の教訓を思い起こす一日となります。
(04/14 12:40 熊本県民テレビ)
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