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【最大6車線化】セミコンテクノパーク周辺の渋滞解消へ 道路整備の着工式(熊本県)



熊本の渋滞問題について考えるシリーズ「抜け出せ!渋滞都市」。深刻化するセミコンテクノパーク周辺の渋滞を解消するため、熊本県が行う道路整備の着工式が行われました。

23日に行われた2つの道路の着工式。

■木村敬知事
「セミコンテクノパーク周辺の道路整備を集中的に進め、新たな交通需要への対応、半導体生産拠点に関する物流の効率化、人流の円滑化を行うことが最重要」

菊陽町にあるJASM第1工場の前の県道・大津植木線 約4.7キロの車線を増やす工事と、この県道と中九州横断道路を結ぶ合志インターアクセス道路 約3.5キロを整備する本格的な工事が始まります。

この周辺ではセミコンテクノパークに半導体関連企業が集積していることなどから交通渋滞が深刻化しています。

■緒方大樹記者
「通勤・退勤の時間に特に渋滞が深刻化しているJASM第1工場前の道が、最大で6車線化されます」

熊本県は、大津植木線を最大6車線化できる幅に広げ、合志インターアクセス道路の一部区間を新たに整備し、すでに建設されている区間は4車線化する計画です。
また、特に交通量の多い3つの交差点については立体交差にする計画です。

この道路整備の効果について県は、朝の通勤時間帯のピーク時に、県道・大津植木線とセミコンテクノパーク東側を南北に走る国道325号との交差点で渋滞の長さが現在の3キロが500メートルに、大津植木線の西側の交差点でも1.9キロが100メートルに短くなると試算しています。事業費はあわせて約195億円で、約6割は国の交付金を活用するということです。2つの道路は2028年度中に完成する予定です。

【スタジオ】
県が進める事業では、空港アクセス鉄道についても注目が集まっています。木村知事は22日の県議会代表質問で、当初 約410億円としていた事業費が1.5倍近い約610億円になると説明しました。物価上昇などを理由にあげています。また、これとは別にJR豊肥線の機能強化の整備費として約60億円が必要としています。

(09/23 19:20 熊本県民テレビ)

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