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水俣病の歴史伝える樋門を新調 かつてメチル水銀をたれ流した排水口の遺構(熊本県)



水俣病の原因企業チッソがメチル水銀を含む排水を流した水俣市の百間排水口に設置されている「樋門」が新調され、20日に関係者によるセレモニーが開かれました。

セレモニーには水俣病被害者や支援者、環境省、県、水俣市、水俣の歴史遺構を残す会などから約50人が出席。

木村敬知事は「今後も水俣病の歴史と教訓をしっかり学んで活かしていきたい」とあいさつしました。

また「水俣の歴史遺構を残す会」代表の加藤タケ子さんは「樋門を文化遺産として残していきたい」とあいさつしました。

百間排水口には海水の逆流を防ぐために木製の樋門が設置されていますが、ポンプ場が整備されて必要がなくなり市は撤去の方針を固めていました。

しかし市民団体から「樋門は水俣病の歴史を伝える遺産のひとつ」と反対の声が上がり、県と市は撤去を取りやめ、新しい樋門を設置しました。




■水俣の歴史遺構を残す会・加藤タケ子代表
「今までできていなかった文化財として、この一帯を水俣病の関連遺跡群、歴史風致地区としての位置づけたい。まずは水俣市が位置づけなくてはいけないので、これを強力に進めていきます」

(04/21 12:11 熊本県民テレビ)

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