■4年連続赤潮発生中 八代海の被害防ぐプロジェクトチーム発足(熊本県)
熊本県は効果的な赤潮対策を推進するため、県水産研究センターに赤潮対策のプロジェクトチームを設置しました。
15日は、上天草市の県水産研究センターで赤潮対策プロジェクトチームの発足式が開かれました。プロジェクトチームには、赤潮研究の第一人者として知られる国立研究開発法人水産研究・教育機構の板倉茂元所長を特別研究員として招きました。板倉特別研究員は、研究員への技術指導や国や大学とのパイプ役を担い、赤潮対策を推進します。
講演した板倉特別研究員は「海の環境を人が管理することは 非常に困難です」としたうえで、「赤潮被害を防ぐには最先端の知見を組み合わせた新たな対策を行うと同時に、基礎的研究の裾野を広げることが大切です」と訴えました。
熊本県では八代海で4年連続して赤潮が発生していて、昨年度の被害額は14億円を超えるなど赤潮の被害が深刻になっています。
県はプロジェクトチームを支援するとともに、AIを導入した赤潮の発生を予測するシステムの開発や赤潮が発生した場合に被害が軽減できるとされる養殖いけすの大型化などに補助を行うなどの対策を進めています。
(04/15 19:12 熊本県民テレビ)
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