■【歴史的被害】電話で「お金」詐欺 県内被害額4億円超"過去最悪"ペース(熊本県)
家族で話し合ってほしいニュース。熊本で増加する「電話で『お金』詐欺」。実は過去最悪のペースです。今年だけですでに4億円を超える被害額となっています。
(電話のやり取り)
(男の声)
「あなたの口座にお金を振り込まれてしまってる方がいっぱいいらっしゃるということでお話が上がってます」
(女性)
「でも口座には振り込みはないんですけども…」
警察をかたるものなど、手口が巧妙化している「電話でお金詐欺」。実は熊本県警察本部によりますと、ことし1月から5月20日までに発生した、県内の「電話で『お金』詐欺」の被害件数は88件。被害総額は4億1300万円にのぼり、過去最悪のペースを更新する勢いです。
■熊本県警 生活安全企画課犯罪抑止対策室・宮ア航 室長補佐
「(電話から)SNSに誘導して 偽物の警察手帳を示したり、偽物の逮捕状を示したりと準備周到に悪質な手口が増えています。相手が警察や息子を名乗ったとしても一旦電話を切って確認をして欲しい」
【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
県警担当の洲ア湧貴記者です。
(洲ア湧貴記者)
県警が電話でお金詐欺への注意を呼びかける紙です。「熊本県、歴史的被害」とありまして、いかに深刻なのかが伝わります。
(永島由菜キャスター)
言葉巧みに誘導する許せない犯罪ですよね。
(緒方太郎キャスター)
我々も詐欺を根絶したいという思いで、被害を伝えるニュースを報じてはいるんですが、なかなか減らないですよね…。
(洲ア湧貴記者)県警の担当者も頭を悩ませていました。最初は「詐欺」だと疑っていても言葉巧みに誘導され、最終的にはお金を渡してしまうケースも多いんですよね。最近は警察を名乗ったり、息子を名乗ったりする「オレオレ詐欺」の手口が急増しているといいます。
(永島キャスター)
今年に入ってからの被害の内訳を見ていきますと、
■オレオレ詐欺の被害52件
■架空請求詐欺20件
「未払い料金がある」とウソの請求書を送るといった手口です。
■還付金詐欺10件
税金の還付金があるとウソをつき、ATMを操作させるといった手口です。
(太郎キャスター)
遠くに住む私の親も70代手前ですので、詐欺の手口に騙されないよう、話しておかないといけないと思いました。
(洲崎湧貴記者)
被害にあった人に落ち度があったわけでなく、詐欺を見破ることが難しい世の中といえます。大切なのは「家族同士の声かけ」です。万が一、知らない電話に出てしまった場合は、「こんな電話があった」と家族に話すことで詐欺と気づける場合があります。
(06/04 20:03 熊本県民テレビ)
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