■弁護士時に約9300万円を横領の罪 全国B型肝炎熊本訴訟の元弁護団長に懲役6年の実刑判決(熊本県)
判決を受けたのは、全国B型肝炎熊本訴訟で弁護団の結成当初から団長を務めた、元弁護士の内川寛被告(63)です。
熊本訴訟では、これまで原告581人のうち521人の和解が成立しています。
内川被告は2018〜2023年にかけて、自ら管理していた弁護団の口座から和解金のうち弁護団報酬などを170回にわたり、あわせて9300万円あまり横領した業務上横領の罪に問われています。
内川被告は、裁判で起訴内容を認めていました。
28日の判決で、熊本地裁の中田幹人裁判長は「九州弁護団に和解件数を過少報告するなどして送金を少なくし、発覚しないように差額分を横領したものであり、犯行態様は悪質」などと指摘。「事務所経費や自宅の住宅ローン、生活費などの支払いに困ったという動機に酌量の余地はない」として、懲役6年の判決を言い渡しました(求刑8年)。
刑事告訴した現在の弁護団長は、金の使い道などが解明できていないと話します。
現・B型肝炎熊本訴訟弁護団の村山雅則団長は、「刑が重くなってほしいや軽くなってほしいという趣旨で告訴したわけではなくて、この横領事件の全体像が明らかになってほしい、なるべきだと思って告訴したが、今一つ目的を達成できなかった、明らかにならず非常に残念。」と述べました。
弁護団は、内部統制を強化したと説明し「今後も初心を忘れず、患者のために活動していく。」とコメントしています。
(08/28 00:00 熊本県民テレビ)
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