■「サンマルク」農業参入へ宇城市で冬季に小麦生産 地元農家も歓迎(熊本県)
カフェなどの外食チェーンを展開するサンマルクホールディングスが宇城市で新たに農業を始めます。企業の農業参入の背景とは?
宇城市松橋町で行われたのは農地の鍬入れ式です。サンマルクホールディングスは数年前からの小麦価格の高騰や食料自給率の向上に向けた取り組みとしてことし7月にサンマルクファームというグループ会社を設立し農業へ参画しています。
サンマルクファームの最初の農地として選ばれたのが宇城市松橋町の浅川地区と沖塘地区の6.5ヘクタールです。全国100か所以上の候補地から誘致に積極的だったとしてこの場所が選ばれました。この地区では春から秋にかけて例年、コメを作っていてサンマルクファームはコメを生産していない秋から春にかけて小麦を生産するということです。
■サンマルクホールディングス・藤川祐樹社長
「これまで活用されていなかった部分、今回は裏作として小麦からはじめるが農地を我々がお借りすることで農家の生産性・所得も増え、我々も必要なものが収穫できる。これが一つのモデル」
新たな農地の活用方法に木村知事も期待を寄せます。
■熊本県・木村敬知事
「熊本県に限らず全国農業の担い手の減少、高齢化農家の減少が大きな悩みになっているサンマルクという大きな企業に新たに農業の担い手として参画してもらうことが熊本の農業にとって大きなインパクトがある」
3代にわたって約100年、この地区でコメ作りを続ける農家は…。
■農家
「冬場の遊休農地を有効利用してもらえるからこちらとしてもありがたい。地域も今後、盛り上がっていけばいいと思う」
新たな農業の形が始まる宇城市松橋町。サンマルクファームは10年以内に300ヘクタールまで農地を拡大していきたいと話しています。
(11/03 19:42 熊本県民テレビ)
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