■何者かが落下させた?マンション敷地で石のようなものが男性の頭を直撃 全治2か月のけが 熊本市(熊本県)
熊本市のマンションの敷地で、男性の頭に石のようなものが当たり、大けがをしていたことがわかりました。警察は、何者かが上から落下させた殺人未遂の疑いも視野に捜査しています。
男性が大けがをした現場は、熊本市中央区にある13階建てのマンションです。
■花木瞳記者
「男性は、こちらのマンションの敷地内にいたところ、落下物が頭に当たり、けがをしたということです」
4月15日午後6時頃、50代の男性が同じ会社に勤める女性とともにバイクの洗車をしていたところ、こぶし大の石のようなものが頭を直撃しました。男性は救急搬送され後頭部に全治2か月のけがを負い、17日まで入院していたということです。
■被害にあった男性
「金属バットのようなものでフルスイングで殴られたような衝撃だった。上から落ちてきただろうと思っているので、早く投げた人が特定されないと、ちょっと私たちも住みにくいよなっていうのはあります」
一緒にいた女性が上から何かが落ちてくるのを見ていたほか、その2〜3分前には近くでボンッという破裂音がして、何かが粉々になっていたということです。マンションでは、バルコニーや窓から物が落ちないように貼り紙で注意を促すとともに、落下物についての情報提供を呼びかけています。
警察は落下物の特定を進めるとともに、殺人未遂や傷害の疑いも視野に、事件と事故の両面で捜査しています。
【スタジオ】
故意であれば、許されるものではありません。高い所から物を落とすとどれぐらいの衝撃があるのでしょうか。衝撃工学の専門家・大阪大学の小林秀敏名誉教授に聞きました。
例えば、マンションの3階程度にあたる10メートルの高さから重さ1キログラムの物を落としたとします。重さ1キロというと1リットルの牛乳パック1本です。空気抵抗を考えず、下にいる人への衝突時間を1/100秒とした場合、140キログラムの衝撃がかかるということです。
今回のマンションは13階建てということですが、高い場所からの落下だと衝撃も高まり、場合によっては死に至る凶器となります。
(04/18 19:06 熊本県民テレビ)
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